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松江建築研究会(正式名:初代松江警察署庁舎調査研究会)公式ブログです。松江建築研究会は、山陰に残る歴史的な建造物の調査・研究・保存・再活用を目的に2014年に発足しました。まずは初代松江警察署庁舎(明治13年建設)の再建と保活用を目指しています。弊会のこうした活動を随時、お知らせいたします。
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3.ディスカッション

休憩をはさみ、司会者の足立正智氏のもと
ディスカッション
「松江における歴史的建造物とその諸課題」に入った。
はじめる前に参加者から質問を募ると同時に、
各報告者の思い入れのある建築物をあげてもらった。

保活用にあたっての課題は、

 1)過疎化にともなう空き家の問題
 2)寺の維持が難しい現状
 3)まとまった資金の調達
 4)文化財の価値観には年代の確定が必要
 5)耐震への対策

といった課題があげられた。
こうした課題に対しては、

 1)個人所有の線引き。
 2)松江市基金の設立。
 3)松江の街並みの特徴にもかかわらず、
    すでに県内では生産されていない
    「左桟瓦(ひだりさんがわら)」の復活。
 4)旧野津家住宅(家老中屋敷)などの保存運動
 5)耐震対策

といった提案や説明が、参加者から相次いでだされた。
この他に、提案として

 1)住人からの聞き取り調査
質問として

 2)江戸時代の大工集団について
 3)図面が建築技術の資料となりうるのか
要望としてシンポジウム会場であった

 4)興雲閣
次のシンポジウムのテーマに
とりあげてほしいという市民の様々な声がだされた。

4.シンポジウムのまとめ

今後は、
 1)建築物のみならず、大工集団や大工集団のネットワーク
   木材の墨書など様々な調査と研究を進めていく。
 2)すべての建築物に眠っている「物語」を掘り起こす。
 3)観光のためにも、松江特有の文化を守り、
   そのためには、行政・民間・大学が一体となって取り組む必要。

という方向性が示された。
以下は、事務局長からのメッセージである。

アンケートの結果は、おおむね好評であり、
報告された皆様の熱意に心をうたれた、ぜひ次のシンポジウムを、
といった声が非常に多くよせられた。
その一方で、身内ばかりの会だった、というご意見もみられた。
弊会はこうした活動と報告をつうじて、
一人でも多くの市民が街づくりを考えられるきっかけとなるよう
今後も努力を重ねていきたい。


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